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ブースデザインの方針「5つのキーワード」

1.遠目と近目を使い分ける

ブースのデザインを考える時には、ブースの30m前、10m前、5m前、目の前、など来場者の目線に立ってその見え方を考えていく必要があります。例えば30m前から見えるものをどうするか。5m前に来た時に、周囲のブースよりもこちらのブースに寄っていただくためにはどうするか、目の前に来た時にブースの商品を手に取っていただくにはどうするか。ブースの検討に当たってはこのように遠くから見る目線の「遠目」と近くから見る目線の「近目」を使い分けて考えるようにします。


2.何を扱っているか、を分かりやすく

一般的に、ブースにはまず「社名を大きく」掲げます。ですが、社名だけでは有名企業の場合を除いて「何を扱っているか」がわかりません。来場者にとってブースの前を通り過ぎるのは「一瞬」でしかありません(→別ページ「ブースデザインの前提条件参照)。その一瞬に来場者に何を伝えるか。それは会社名ではなく、会社の理念でもなく、まずは「当社はこれを扱っています」と伝えることがブースに立ち寄っていただくための第一歩です。


3.会話のきっかけをつくっておく

お客様がブースに立ち寄っていただいた時、どのようにお声掛けするべきか、日頃店舗に立っている方には問題のないことでも、展示会に出展される方は販売員経験はない方がほとんど。なかなかお声掛けしようにもタイミングはとても難しい場合があります。そうでなくても、来場者の方から「これは何ですか」などのお声掛けを逆にしていただけたら自然な形で会話がはじめられます。そのためにブース内に「気になるもの」を置いておくと効果的です。それはできれば営業会話のきっかけになるようなものならベストですね。


4.滞留させる工夫をする

ブース内に誰もいなくてスタッフさんだけが立って待ち構えている。そんなブースにはなかなか来場者は近づけないものです。でも、数名でも来場者がブース内にいると安心して近づくことができます。さらにブース内に人がたくさん固まっていると「何があるんだろう」と気になりますよね。そのためにブース内には「滞留時間が長くなるポイント」を作っておくと効果的です。もちろん営業の邪魔になってもいけませんので闇雲にいていただいてもよくないのですが、そんな「滞留ポイント」を部分的にある分には大丈夫です。例えば、何か作業をしてもらう、体験をしてもらう、など商品・サービスを知ってもらううえで有効なものを置いておきます。


5.五感で感じてもらう

商品を陳列する際には、出来るだけ五感で感じられるように置くと効果的です。「見る」だけではなく、手に取って実際に触って見れるようにすること。よくケースの中に商品を置く場合があります。高級感を出すという意味では有効な手段ですが、来場者にとっては「見る」という行動しかできないため、あまり強く意識には残らないと考えるべきです。手に取ってしっかり感じて帰っていただいた場合、後日になって「あの時の・・」と思い返す率を高めることができるのです。五感で感じて帰っていただき後日想起してもらうこと。商品の陳列で大事な考え方の1つです。