NAOHISA TAKEMURA

展示会デザイナー/竹村尚久

スーパーペンギンのデザインは全て代表の竹村が監修しています。出展社から直接話をお伺いし、その際、どのように出展に成功するかだけでなく、どのように会社として成長するか、その企業の進化まで視野に入れてアドバイスを行います。竹村はかつてブースのデザインに携わり始めた頃、自身がデザインしたブースの前に立ち、ずっと観察を続けていました。自身がデザインしたものが、会場でどう活用されているのか。検討が甘かった部分がないか、検討の足りない要素は何か。1時間・2時間と観察していると、様々なものが見えてきます。当初は単にブースをデザインするだけでしたが、「出展者の成功」をしっかりと見据えてデザインを考えた時、次第に接客方法を考えるようになり、商品陳列方法を考えるようになり、そしてキャッチコピーも考えるようになりました。展示会のブースデザインは「成功するためにできること」を考えはじめると、必然的にデザインを枠を超えた手法を身につけるようになる、と竹村は話しています。

 NAOHISA TAKEMURA

 
竹村尚久
SUPER PENGUIN株式会社 代表取締役
展示会デザイナー
一級建築士
 
1970年生まれ。
一級建築士。大学で建築を学び、ゼネコンにて設計業務に携わる。
独立後は、インテリアデザイン事務所として「ディーコンセプトデザインオフィス」を設立。その後、展示会ブースに特化した空間デザイン会社「スーパーペンギン」に組織変更を行い、展示会のブースデザイン専門の空間デザイン会社として業務を特化する。徹底した「来場者心理」を軸にした空間デザインの手法によりブースを構築。ブースデザインに加え、商品陳列手法、キャッチコピーの考案、会期中の立ち方・待ち方、DMの送り方に至るまでの展示会サポートの姿勢は、「デザイナーというよりコンサルタント」との評もあり、デザイナーによってキャッチコピー・商品陳列・立ち位置の設定まで行うのは、日本において唯一と考えられる。これまでの経験を基にした展示会セミナーは常に「満足度100%」を達成。現在、全国の自治体・中小企業支援団体だけでなく、多くの展示会主催者、代理店、設営会社等展示会業界関係企業までにも行っている。代表的な実績として、ギフトショーにおける「石川県産業創出支援機構ブース(石川県ブース)」「東京都中小業振興公社ブース」など、自治体による集合ブースが業界内で認知されている。いずれも、地方自治体が地元も企業を支援する出展形式のブースとなっており、ブースデザインだけでなく、出展対策セミナー、個別のディスプレイ指導を含む総合的な出展支援は、展示会業界でも類を見ない支援方法として、全国からの問い合わせが増え続けている。2023年に著書「集客できる展示会ブースづくり」を発刊。
 


 

Ⅰ/出展社が「成功」するためのデザインを考える


「ただ単にかっこいいだけのデザインはしたくない。」これが竹村の意識の根底にある気持ちです。アーティストのように自身の好きなデザインを実現することよりも、そのデザインの結果として何が起こるのか、そのことを常に大切にしてきました。また、デザインを自己実現のための手段として捉えるのではなく、常にデザインを依頼してきた方に対して何ができるのかを優先して考えています。それは、おそらく竹村本人の性格によるものに加えて、ゼネコン時代に企画設計に携わり、プロジェクトのコンセプトを考え続けてきた、という経歴が大きく関係しているのだと思います。ブースデザインの依頼があると竹村は、まず先方の出展製品・サービスについてとことん調べ上げ、会場内でのブース位置を考え、今回の出展ではどんなブースであるべきなのかを慎重に考えます。商品をどのように陳列すれば伝わるのか。来場者はどんな動きをするのか。それに対して出展社はどんな風に待機をして、どのような接客をすればいいのか。そして、そうあるためにブース内のレイアウト、デザインをどのように考えるべきか。出展社に確実に出展成功していただくために、慎重に、深く、デザインを考えます。

Ⅱ/展示会ブースデザインのノウハウを社会に発信する


どのようにブースをつくれば集客ができ出展に成功できるのか。このようなセミナーを竹村は年に50件近く行っています。展示会の出展社説明会でお話しすることもあれば、全国の自治体からの依頼によって、様々な中小企業の方々にもお伝えしています。また、最近では同業となる設営会社の社内セミナーにも参加し、若手の展示会デザイナーに向けて展示会ブースデザインに対してデザイナーはどのように向き合うのか、といったお話も行っています。「そんなにノウハウを開示してしまって大丈夫なんですか?」とはよく言われる言葉ですが、竹村は「展示会」というデザインはまだまだ社会的に認知されておらず、デザインノウハウも確立されていない。自身が全開示することで、出展者が展示会出展に成功しやすい社会にしたい、という思いでセミナーを続けています。展示会は、出展社にとって自社の商品・サービスを社会に浸透させるための重要な販促活動の場。決して安くない出展費用を少しでも価値のあるものにするためには、展示会業界全体の向上が重要、と常に考えています。

展示会セミナーの様子/展示会デザイナー竹村尚久(スーパーペンギン)
展示会デザイナー竹村尚久/スーパーペンギン


NAOHISA TAKEMURA/Roots&Future

DIGEST|15:17
 
展示会に特化した空間デザイン会社、SUPERPENGUIN代表竹村を紹介する動画。
2021年2月に開催されたギフトショーでの会場をベースに構成しています。内容は主に出展者へのインタビュー。当社のブースづくりを体験して、会期を過ごし、どのように感じたのかをお話しいただいています。当社がブースをデザインする目的は、センスのよいブースを建てることではなく、出展されるお客様が出展に成功し、喜んでいただくこと。そのために会期中の待機方法やディスプレイの仕方までお伝えしています。
 
製作:株式会社ストーリーテリング


展示会ブースの集客手法を網羅した初の著書、発売中

 

展示会のブースはどう作ればいいのか。いつから準備をすればいいのか。費用はどのくらい掛かるのか、といった基本的なところから、どのようにブースを作れば、来場者が集客できるのか、その具体的なブースのつくり方、レイアウトの手法等、ブースデザインの考え方、商品陳列のポイントから当日の立ち位置まで、計528ページに渡って当社のノウハウを記した初の書籍が完成しました。全5部、計14のチャプターで構成されています。本書に記載されている内容は、当社代表の竹村が日頃セミナーでお伝えしているものであり、これまでの当社でのブースでの成功事例を基に積み上げていた独自のノウハウです。是非、ご一読ください。下記の詳細ボタンよりAmazonの解説サイトに移動します。また、実店舗では、全国の丸善・ジュンク堂、青山ブックセンター本店、代官山蔦屋書店、銀座蔦屋書店等に置かれています。電子書籍版・試し読み有。
 
PART-1/出展結果を出す思考法
PART-2/ブースデザインの手法
PART-3/PENGUIN METHODの応用
PART-4/これからの展示会業界を考える
PART-5/展示会の「商空間」への応用